
謎の画像生成AIモデル「nano-banana」がLMArenaで大きな話題に – 正体不明ながら高精度で注目集める
AIモデル比較プラットフォームLMArenaに突如現れた画像生成AIモデル「nano-banana」が、その高い性能と謎に包まれた正体で大きな注目を集めています。

突如現れた正体不明のAIモデル
nano-bananaは、AIモデルをブラインドで比較評価するサービス「LMArena」にひっそりと追加された画像生成AIモデルです。通常、新しいAIモデルが発表される際は開発元が大々的に発表を行いますが、nano-bananaについては公式からの発表は何もないため正体不明のAIモデルとなっています。
LMArenaは、モデル名を伏せた状態で2つの画像を生成し、ユーザーがどちらが優れているかを純粋に品質で判断するブラインドテストシステムを採用しています。このシステムにより、ブランドイメージや先入観に左右されない公平な評価が可能となっています。
圧倒的な性能で話題に
nano-bananaが注目を集める理由として、その圧倒的な画質と精度の高さが挙げられます。特に光の表現と質感の再現度が異次元レベルとされており、ブラインドテストでの勝率は70%を超えるという異常な数字を記録しています。
実際に利用したユーザーからは「大体、精度が高いと選択した方がnano-bananaであることが多い」という声が上がっており、その性能の高さが伺えます。
テキストベースの画像編集に特化
nano-bananaの特徴として、テキストベースの画像編集における優れた性能が挙げられます。ユーザーが自然言語で編集内容を記述すると、モデルがその指示に従って驚くほど正確に画像を編集することができます。
Google製という憶測も
海外の情報ではGoogleの画像生成AIという情報も流れていますが、Google公式は何も発表しておらず不確定な情報となっています。一部では2025年8月20日(現地時間)に発表予定のGoogle Pixelに関連して「Google Pixel 10デバイスに搭載するオンデバイス(nano)画像生成モデル」という憶測も出ています。
しかし、現時点では正体は完全に謎に包まれたままで、この神秘性が逆に注目を集める要因の一つとなっています。
実際にnano-bananaで生成した画像




得意領域の画像編集事例
nano-bananaは画像編集能力が既存のモデルなどと比べ高いということが様々なところで指摘されています。
画像編集時には、人物を変更することなく、背景を変更することが可能です。


また、男性のネクタイの色だけをピンポイントで変更することも可能です。


アクセス方法と今後
現在nano-bananaは、LMArena(lmarena.ai)のブラインドテストでのみ体験することができます。ユーザーはモデル名を指定することはできず、運良くnano-bananaが選択された場合にその性能を体験できるシステムとなっています。
また、nanobanana.aiというサイトが存在し、画像編集タスクへの直接アクセスを提供しているという情報もあります。

ただし、CoAI編集部にてnanobanana.aiのサイトでLMArenaで生成した画像と同じプロンプトで画像を生成したところ、生成された画像のリンクがbfl.ai(Flux1などのモデルを作っている会社)のURLが表示されていることに加え、LMArenaの「nano-banana」の画風とは全く異なる画像が生成されたため、nanobanana.aiは「nano-banana」のモデルを作っている会社ではないと推測されます。

AI画像生成の分野では新しいモデルが次々と登場していますが、nano-bananaのように謎に包まれたまま高性能を発揮するモデルは珍しく、今後の動向が注目されています。正体が明かされる日が待ち遠しい一方で、この謎めいた登場の仕方そのものが、AI業界に新たな話題を提供し続けています。