Googleは2026年10月6日、画像の生成と編集を行うAIモデル「Nano Banana 2.1」を公開しました。Nano Banana 2(Gemini 3.1 Flash Image)の改良版で、一般提供の安定版として公開されています。Flashモデルの速さと費用の効率を保ったまま、画質、指示への忠実さ、人物の一貫性、文字の描写を大きく改善したとしています。
主な改善点
Googleによると、Nano Banana 2からの主な改善点は次のとおりです。
- 画質と、指示どおりに描く正確さの向上
- 何度も編集を重ねたときの、人物や物の見た目の一貫性の向上
- 画像の中の文字の描写の向上
- Google検索やGoogle画像検索の情報を参照して描く機能
参照画像は最大14枚まで使え、最大4人の人物の見た目と、最大10個の物の形をそろえて描けます。出力の解像度は1K(標準)、2K、4Kから選べます。
考える深さを選べる
Nano Banana 2.1では、画像を作る前に考える深さを「minimal」「medium」「high」の3段階から選べます。標準はmediumです。下書きや大量の生成にはminimalで速く、文字が多い画像や複雑な構図にはhighでじっくり考えさせる、といった使い分けができます。
Googleが公開したモデルの説明資料では、人による好みの評価で、考える処理をオンにした場合の総合スコアが1050と、Nano Banana 2の990を上回りました。複数の人物の一貫性や、インフォグラフィックの内容の正確さでも大きく改善したとしています。いずれもGoogle自身の評価です。
使える場所
Nano Banana 2.1は、Geminiアプリ、Google検索のAIモード、Google広告、動画制作ツールのFlow、デザインツールのStitchで使えます。開発者向けには、Google AI StudioとGemini APIで提供されています。
API料金
Gemini APIでの1枚あたりの料金は次のとおりです。
- 1K:約0.034ドル(Nano Banana 2は約0.067ドル)
- 2K:約0.050ドル(同約0.101ドル)
- 4K:約0.113ドル(同約0.151ドル)
1Kと2Kの画像では、Nano Banana 2のほぼ半額になりました。一方、入力の料金は100万トークンあたり1.50ドルで、Nano Banana 2の0.50ドルより高くなっています。参照画像を多く渡す使い方では、入力の費用も確認が必要です。APIに無料枠はありません。
注意点
Googleは、説明資料の中で次のような弱点も挙げています。
- 小さな文字はぼやけやすく(特に1Kの画像)、長い文章もうまく描けないことがある
- 入力した画像と出力した画像の間で、人物の見た目が完全にはそろわないことがある
- 物の位置関係を取り違えることがある
CoAI編集部の視点
Nano Banana 2.1は、画質の向上と、出力する画像1枚あたりの値下げを同時に進めた更新です。特に、文字の描写や複数の人物の一貫性は、広告のバナーや漫画、資料の図解など仕事で使う場面で効いてきます。Googleは開発者向けの資料で、Nano Banana 2.1をNano Banana 2の後継と位置づけています(Nano Banana 2の提供終了日は未発表)。開発者は、1枚あたりの料金は下がったものの入力の料金は上がった点を踏まえ、自分の使い方での費用を試算しておくとよいでしょう。