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Grok・Cursor・X Premiumが1つの定額プランに 「The X Subscription」発表、無料から月200ドルまでの5段階

SpaceXAI(旧xAI)は2026年10月12日、Grok、Grok Bot、Cursor、X Premiumをまとめた新しい定額プラン「The X Subscription」を発表しました。有料プランではGrokのモデルの利用枠をGrokとCursorで共有します。既存のCursor契約者は今のプランを続けることも、切り替えることもできます。

2026年10月12日約5分で読めます

SpaceXAI(旧xAI)は2026年10月12日(米国時間)、対話AI「Grok」、AIエージェント「Grok Bot」、AIコーディングツール「Cursor」、Xの有料機能「X Premium」を1つにまとめた定額プラン「The X Subscription」を発表しました。新規の利用者は発表当日から申し込め、今後数日かけて世界中で使えるようにするとしています。

運営会社の名前について

Grokを開発してきたxAIは、2026年2月にSpaceXに買収され、その後、社名は「SpaceXAI」となりました。さらにロイターによると、イーロン・マスク氏は10月4日、SpaceXAIを「SpaceXSI」(SpaceX Super Intelligenceの略)に改称すると表明しています。人工知能(AI)の代わりに「超知能(SI)」という言葉を使うよう求めたトランプ大統領の方針に合わせたものです。

今回の発表ページでは、サイトの名前がSpaceXSI、ページ下部の運営会社の表記がSpaceXAI LLCとなっており、改称は移行の途中にあります。この記事では、会社名をSpaceXAIと表記します。なお、CursorはSpaceXが2026年に買収しており、The New Stackによると買収は8月中旬に完了しました。

プランと料金

公式の料金ページによると、個人向けのプランは次の5つです(いずれも米ドルの月額、税別)。

  • Free(無料):Grokを毎日一定量まで使え、Cursorのコーディングエージェントもお試し程度に使えます。Xは通常の機能です。
  • Plus(月8ドル):Grokのチャット、音声、画像・動画の生成(Imagine)、Grok Build、Grok APIが使え、GrokとCursorで使えるAIの量が増えるほか、Xの認証チェックマーク、クリエイター向け機能、タイムライン広告の削減が付きます。
  • Premium(月30ドル):Plusの4倍の利用枠。Grok Bot、最新のGrokモデル、Cursorのクラウドエージェントやコードレビュー機能、Xの広告なし表示(ほとんどの画面)などが加わります。
  • Super(月100ドル):Plusの15倍の利用枠。混雑時に優先してモデルを使えます。
  • Ultra(月200ドル):Plusの50倍の利用枠。

SpaceXAIは、Premiumについて「これまでSuperGrok、Cursor Pro、X Premium+を別々に契約すると合計で月90ドルだった内容」をまとめたものだと説明しています。チーム向けはPremium、Super、Ultraを個人と同じ1人あたりの料金で提供し、1人月30ドルからです。日本での円建ての料金や、日本向けの特別な条件は発表されていません。

GrokとCursorで利用枠を共有

有料プランの大きな特徴は、Grokのモデルを使える量が「共有の枠」になる点です。GrokのアプリでもXのGrokタブでもCursorでも、Grokのモデルを使えば同じ枠から差し引かれます。料金ページによると、枠は1週間ごとに回復し、使い切った場合は追加購入(トップアップ)するか、回復を待ちます。

SpaceXAIは、どのプランでも、同等のCursorの従来プランと比べてGrokのモデルでのコーディングに使える量が少なくとも2倍になるとしています。一方、The New Stackは、GrokのアプリやGrok Botを多く使う人は、その分だけコーディングに回せる量が減ると指摘しています。

Cursorで他社のモデルを使う場合

Cursorの利用者にとって最も大きな変更は、ClaudeやGPT、Geminiといった他社のモデルの扱いです。新しいプランでは、他社のモデルはPremium以上で使えますが、月額料金に利用分は含まれず、各社のAPIの定価で別途支払います。支払いは前払いのクレジットで行い、利用額の上限も設定できます。

The New Stackによると、従来のCursorのプランには他社モデルの利用分が含まれていました。月20ドルのProには20ドル分、月60ドルのPro+には70ドル分、月200ドルのUltraには400ドル分のAPI換算の利用が含まれていたといいます。SpaceXAIで開発者向けの業務を担当するMatt Palmer氏はXへの投稿で「利用の大半が他社モデルなら、新しいプランの方が高くつく可能性がある。切り替える前に自分の利用状況を確認してほしい」と述べています。

既存のCursor契約者はどうなる

既存のSuperGrok、Cursor、X Premiumの契約者は、今のプランを同じ料金・同じ内容で続けることができます。新しいプランに切り替えることもでき、その場合は旧プランの残り期間分が日割りで返金されます。切り替えの選択肢は、利用できるようになったアカウントから順にアカウントの請求設定に表示されます。切り替えには期間限定の特典があるとしています。

ただし、従来のプランがいつまで続くかははっきりしていません。The New Stackによると、Cursorのコミュニティフォーラムで、SpaceXAIのサポート担当者が「移行しない利用者も、将来は事前の通知のうえで移行される」と回答しました。一方で同じ担当者は、既存の利用者を移す時期は決まっておらず、変わる場合は事前に知らせるとも説明しています。

また、従来のCursor Proに含まれていたクラウドエージェントや、8月に始まったコードのホスティングサービス「Origin」は、新しいプランではPremium(月30ドル)以上が必要です。Proから切り替えて同じ機能を使い続けるには、月10ドル高くなる計算です。

CoAI編集部の視点

The X Subscriptionは、Grokを中心に、チャット、エージェント、コーディング、SNSを1つの契約にまとめる試みです。Grokを主に使う人にとっては、使える量が増えて割安になる可能性があります。一方、CursorでClaudeやGPTを主に使ってきた人には、費用が増える可能性がある変更です。The New Stackは、OpenAIがCursorでの自社モデルの直接提供を、11月12日を予定日として打ち切る方針を8月に示したとも伝えており、Cursorで使えるモデルの状況は変わりつつあります。既存のCursor契約者は急いで切り替える必要はありません。まずCursorの利用状況の画面で、どのモデルをどれだけ使っているかを確認してから判断するのがよいでしょう。

出典

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