
Google NotebookLM、動画による要約機能「Video Overviews」を追加 – スライド付きで理解度向上を図る
米Googleは7月29日(現地時間)、パーソナライズされたAI研究アシスタント「NotebookLM」に、新機能「Video Overviews」(動画概要)を追加すると発表しました。この機能は、昨年9月に導入された音声要約機能「Audio Overview」をさらに発展させたもので、音声解説にAIが生成したスライドを組み合わせることで、より理解しやすい要約体験を提供します。
スライド付き音声要約で学習効果を向上
Video Overviewsは、ナレーション付きスライド形式で提供される動画要約機能です。従来のAudio Overviewでは2人の音声がポッドキャスト風に内容を解説していましたが、新機能ではこれにAIが生成した画像や図のスライドが加わります。
AIは登録されたドキュメントから画像、図表、引用、数値などを抽出し、ポイントの説明に活用します。例えば、シュルレアリスムの歴史について資料を登録してVideo Overviewsを作成すると、音声とともに代表的な作品の図版や年表などをスライドで表示し、音で聞くだけでなく資料を確認しながら学習できるようになります。
複数の出力物作成が可能に
今回のアップデートでは、Studioパネルの機能強化も実施されました。従来は1つのノートブックで音声解説やマインドマップなどの資料を1つずつしか作成できませんでしたが、新機能により同じタイプの出力を複数作成し、保存できるようになります。
この改善により、以下のような活用が可能になります:
さらに、StudioパネルのUI改善によりマルチタスクが可能になり、音声解説を再生しながらマインドマップを探索するといった並行作業もできるようになりました。
展開スケジュール
Video Overviewsは英語で30日から全ユーザー向けに展開開始され、多言語対応も「近日中」に提供予定としています。一方、Studioパネルのアップグレードは今後数週間で全ユーザーにロールアウトしていく計画です。
NotebookLMは個人やチーム専用のAIデータベースとして、調査や学習、業務効率化に活用されており、今回の機能追加により、より視覚的で理解しやすい要約体験が提供されることになります。