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Sales Marker、国内初のAIスーパーエージェント「Orcha」をリリース – 複数AIツールの統合課題を解決

Sales Marker、国内初のAIスーパーエージェント「Orcha」をリリース – 複数AIツールの統合課題を解決

2025年7月18日 CoAI編集部 13回閲覧

営業・マーケティング自動化を手がける株式会社Sales Markerは、AIスーパーエージェント「Orcha(オルカ)」を正式リリースしました。同社は「国内初」としており、第一弾として自動スライド生成機能「AIスライド」の提供を開始しています。

複数AIエージェントの統合課題に着目

近年、マーケティングや営業分野では個別機能に特化したAIエージェントが次々と登場していますが、複数のツールを使い分ける業務負荷の高さが課題となっていました。PwCの調査でも、AIエージェントが企業競争力を左右する重要技術となる一方で、「統合的なAIオーケストレーション基盤の整備が不可欠」と指摘されています。

Sales Markerはこの課題を受け、人のインテント(興味・関心・意図)を起点に複数のAIサービスや情報ソースを統合し、ビジネス戦略の立案から実行を一貫支援する「ヒューマンセントリックなAIの指揮者(オーケストレーター)」としてOrchaを開発しました。

「AIスライド」で資料作成プロセスを自動化

第一弾機能「AIスライド」は、商談資料、マーケティング企画書、プロダクト戦略資料、カンファレンス用スライドなど、あらゆるビジネス資料を自動生成します

具体的な活用例として、以下が挙げられています:

  • 営業担当者:上場企業の中期経営計画や有価証券報告書から情報抽出し、アカウントプランや組織図を含む提案骨子を設計
  • マーケティング担当者:キャンペーン施策の承認資料やブリーフィング資料、ナーチャリング向けホワイトペーパーを最適構成で作成
  • エンジニア:プロダクト構想やアーキテクチャ説明など、言語化に時間のかかる思考をスライド化

「AIスライド」は情報収集・構造化・言語化・視覚化という一連の資料作成プロセスを、ユーザーのインテントに基づき統合的に支援する点が特徴です。

今後の展望:AIエージェント時代の「指揮者」を目指す

同社は今後、Orchaを分断された情報と最適な意思決定をつなぐ統合基盤に進化させる計画を示しています。さまざまなアプリケーション、情報ソース、AIソリューションとの連携を強化し、ユーザーが単一インターフェースで複雑な処理や判断を行える環境整備を進めます。

また、セールス領域にとどまらず、マーケティング、採用、商品開発など、さまざまな事業領域での包括的なAIサービス構築も推進していく方針です。

参考情報:

国内初(※1)AIスーパーエージェント「Orcha(オルカ)」を正式リリース

CoAI編集部

AI分野の専門ライター