Hailuo AI(ハイロAI)は、AI企業MiniMaxが提供するAI動画・画像生成サービスです。この記事では、Hailuo AIとMiniMaxの公式ページを2026年10月4日(UTC)に確認した内容をもとに、機能、料金、商用利用の確認点、向き不向きを整理します。
Hailuo AIとは
Hailuo AIは、ブラウザ上でテキストや画像から動画を生成するサービスです。公式サイトのメニューには動画(Video)、画像(Image)、音声(Audio)の作成機能のほか、「Hailuo Agent」や、用途別のテンプレートを集めた「Tools」が並んでいます(公式トップページ)。
2026年10月4日時点で公式サイトが前面に打ち出しているのは、MiniMaxの動画生成モデル「MiniMax H3」です(MiniMax H3紹介ページ)。MiniMaxの公式ブログでは、H3を2026年7月31日に発表した汎用のマルチモーダル生成モデルと位置づけ、テキスト・画像・動画・音声をまとめて文脈として理解し、ステレオ音声付きの動画を生成できると説明しています(MiniMax公式ブログ)。同ページによれば、H3は「Hailuo 01」「Hailuo 02」に続く世代のモデルです。
主な機能とモデル
生成モードと参照機能
Hailuo AIのMiniMax H3紹介ページでは、次の作成モードが案内されています(MiniMax H3紹介ページ)。
- テキストから動画を生成するText-to-Video
- 先頭フレーム、または先頭と末尾のフレームを指定する画像からの動画生成
- 画像・動画・音声を参照素材として組み合わせる「Omni Reference」(画像9点、動画3本、音声3本まで、合計12ファイルまで。音声の参照は画像または動画と併用が必要)
- 既存動画の人物や物体の置き換え・追加・削除、背景や照明、台詞や声の変更といった編集
同ページのFAQでは、H3で生成した動画には必ずステレオ音声が付くとされています。
公式に記載されたクリップ長と解像度
H3紹介ページでは、5〜15秒、24fps、アスペクト比は21:9、16:9、4:3、1:1、3:4、9:16に対応と記載されています。解像度については、同じページ内で「最大1440p/2K」、設定手順では「768pまたは2K」、FAQでは「768pは後日提供予定の選択肢」と表記が分かれています。一方、料金ページのプラン比較では、H3は4〜15秒、768p/2Kと記載されていました。公式ページ間で尺と解像度の表記がそろっていないため、実際に選べる設定は生成画面で確認してください。
このほか、Tools一覧には次のモデルのページがあります。
- MiniMax H3 Max:fal社がH3をもとに追加学習した派生モデル。480pまたは768p、5〜15秒、テキストまたは画像から生成(H3 Max紹介ページ)。「768pで5秒の動画を3秒未満で生成」という速度はfal社の発表値として掲載されています
- Hailuo 2.3:テキスト・画像から動画を生成するモデル。768pと1080p、6秒と10秒の例が示され、現時点では画像からの動画生成(I2V)を中心とした高速版「Hailuo 2.3-Fast」もあります(Hailuo 2.3紹介ページ)
Tools一覧には、Kling 4.0やSeedanceなど、他社の動画・画像モデル名を冠したテンプレートも掲載されています(Tools一覧)。H3やH3 Maxの紹介ページには外部リーダーボードの順位や他社モデルとの価格比較も載っていますが、いずれもHailuo AI側の掲載情報であり、編集部は検証していません。
料金・クレジット・無料で使える範囲
無料プラン
料金ページには、0ドルの無料プランが表示されていました。毎月付与されるクレジットは0で、代わりに1回限りのトライアルクレジットが付き、利用できるのはHailuoのモデルのみとされています。料金ページからリンクされている支払いポリシー(サブスクリプション利用条件、2025年7月14日更新)では、無料ユーザーがダウンロードする動画には透かし(ウォーターマーク)が入るとされています。同ポリシーには、2025年6月18日以降に登録した新規ユーザーへの1回限りの無料クレジットは付与から3日で失効するという記載もあります。一方、無料プランで生成した動画を商用利用できるかは明記されていませんでした。
このほか、期間や条件が限られた無料クレジットのキャンペーンも案内されています。いずれも変更や終了の可能性があります。
- H3紹介ページのFAQ:新規ユーザー向けに、MiniMax DesignをダウンロードするとH3の無料トライアル3回と3,000クレジットが付与されるという案内(実施中のオファーは公式サイトのバナーで確認するよう記載)
- Hailuo 2.3紹介ページ:新モデルの提供開始期間に、毎日更新され繰り越しできない無料トライアルクレジットが付く場合があるという案内
- トップページ:アンケートに回答するとクレジットを獲得できるという告知
有料プラン(料金ページの表示)
ログインしていない状態で料金ページを表示したところ、次の4プランが米ドルで表示されていました。月払いの金額の多くは、取り消し線付きの元の価格と「OFF」の割引ラベルが添えられた割引表示です。年払いは、1か月あたりの金額と年間の請求総額が表示されていました。クレジットは各プランの月あたりの付与量です。
- Standard:月払いは10.50ドル(元の価格14.99ドル、30% OFFの表示)。年払いは月あたり8.40ドル、年額100.80ドル(44% OFFの表示)。月1,000クレジット
- Pro:月払いは38ドル(元の価格54.99ドル、31% OFFの表示)。年払いは月あたり30.40ドル、年額364.80ドル(45% OFFの表示)。月4,500クレジット
- Master:月払いは89ドル(元の価格119.99ドル、26% OFFの表示)。年払いは月あたり71.20ドル、年額854.40ドル(41% OFFの表示)。月10,500クレジット
- Max:月払いは216ドル。年払いは月あたり184ドル、年額2,208ドル。月27,000クレジット
これらは確認時点の割引表示を含む金額で、割引がいつまで続くのか、初回の請求だけに適用されるのか、更新後も同じ金額なのかは表示からは分かりませんでした。居住地域やアカウントによる価格差、決済画面での最終金額も確認していません。支払いポリシーでは、請求先の所在地に応じて売上税やVATがかかる場合があり、決済時に自動計算されるとされています。解約は請求期間の途中でもでき、次の請求期間の開始時に有効になり、支払い済みの料金は返金されないとも記載されています。同ポリシーにもプランと月額の記載がありますが、Masterのクレジット数やMaxの金額などが現在の料金ページの表示と異なるため、この記事では現在の価格や更新後の価格の根拠にしていません。なお、サイトのヘッダーには「From $9.99」という表示もありましたが、上記のプラン詳細の金額と一致しないため、最安価格の根拠にはしていません。購入前には、料金ページと決済画面で最新の条件を確認してください。
クレジット消費の例
Hailuo 2.3紹介ページでは、クレジット消費の例として768p・6秒が25クレジット、768p・10秒が50クレジット、1080p・6秒が50クレジットと示されています。ただし同ページは、実際に選べる仕様や価格はプランによって異なる場合があるとしています。H3など他のモデルの消費量も、モード、解像度、尺によって変わります。また支払いポリシーでは、サブスクリプションで付与されるクレジットの有効期間は1か月で、使い切れなかった分は翌月に繰り越されないとされています。
API(別製品)について
開発者向けには、MiniMaxのAPIプラットフォームでもH3とH3 Maxが提供されています。APIドキュメントでは、H3の出力は768Pまたは2K、4〜15秒(整数秒)、H3 Maxは480Pまたは768P、5〜15秒とされ、利用には従量課金(Pay-as-you-go)のAPIを選ぶよう案内されています(MiniMax APIドキュメント)。APIはHailuo AIのサブスクリプションとは別の製品・料金体系であり、APIの価格をHailuo AIの料金に当てはめることはできません。
商用利用で確認したい点
料金ページのFAQ(有料ユーザー向けの項目)では、ダウンロードできる透かしなしの動画は商用利用でき、権利もユーザーが保持できると説明されています。H3紹介ページのFAQでも、H3は商用レベルの制作向けに設計され、広告やブランド映像、クライアントワークに使われていると説明しています。ただし、これらはFAQの説明であり、適用される利用規約そのものではありません。H3紹介ページのFAQ自体も、利用権は「Hailuo AIの利用規約(Terms of Use)に従う。プランごとのライセンスの詳細は規約を確認すること」としています。
そのH3紹介ページからリンクされている利用規約のページ(intl.minimaxi.com上のHailuoユーザー規約)は、2026年10月4日(UTC)の確認時点でHTTP 404(ページが見つからない)を返しました。一方、料金ページからリンクされている支払いポリシーのページは、「Hailuo AI Video Subscription Service Terms」(2025年7月14日更新)という有料サービスの利用条件で、Hailuo AI Videoの利用規約(Terms of Service)の一部をなすと説明されています。この中では、有料プランの利用中に生成・ダウンロードしたコンテンツについて、運営側は所有権を主張せず、商用利用を含む知的財産権はユーザーが保持するとされています。あわせて、ユーザーは運営側とその関連会社に対し、サービスの運営・改善・宣伝のためにコンテンツを利用できる非独占的・無償の世界的なライセンスを与えるとされています。ただし、このポリシーが組み込まれる利用規約の本文は確認できていないため、無料プランでの商用利用の可否や禁止コンテンツの具体的な範囲は分かっていません。
公式サイトの画面には「コンテンツはAIによって生成されます。この機能を合法的かつ友好的に使用してください」という注意書きがあります(日本語版トップページ)。業務で使う場合は、少なくとも次の点を、その時点で適用される規約で確認してください。
- 生成した動画・音声の権利の帰属と、商用利用が認められるプラン
- 無料プランや無料クレジット、キャンペーンで生成したものの扱い
- 実在の人物の顔や声、他者の著作物を参照素材として使う場合の制限
- アップロードした素材やプロンプトの取り扱い
編集部の注記として、参照素材に他者の画像・動画・音声を使う場合は、規約とは別に、著作権や肖像権、パブリシティ権の確認も必要になります。
日本語での利用について
UI(画面の表示言語)と、入力・出力の言語は分けて考える必要があります。
UIについては、公式サイトに日本語版のURL(hailuoai.video/ja)があり、メニューやボタンの「ホーム」「ビデオを作成」「購読」「サインイン」などが日本語で表示されることを確認しました(Hailuo AI 日本語版トップ)。ただし、日本語版のH3紹介ページでも、本文の説明やFAQは英語のままでした。
入力については、日本語プロンプトに公式に対応しているか、日本語の台詞や音声をどの程度生成できるかを明記した公式情報は見つかりませんでした。日本語プロンプトで意図どおりに生成できるか、日本語音声の品質がどうかは分からないため、まずは短い尺で試し、必要に応じて英語プロンプトと比べることをおすすめします(編集部の見解)。
向いている用途・向いていない用途
以下は、公式情報で確認した仕様にもとづく編集部の見立てです。
向いていると考えられるケースは次のとおりです。
- SNS向けの短尺動画や広告のラフ案、絵コンテ段階の映像づくり(H3の公式記載の尺は最長15秒)
- 商品画像やキャラクター画像を起点に動きをつけたいケース
- 映像と効果音・台詞などの音声をまとめて作りたいケース
- 既存の短い動画に、人物や背景の差し替えなどの編集を加えたいケース
向いていない可能性があるケースは次のとおりです。
- 1本で数分以上の長尺動画をそのまま作りたいケース
- 適用される利用規約を確認できないまま、クライアント納品物に使う必要があるケース
- 費用を事前に固定したい予算管理(表示価格に割引が含まれ、継続後の金額が表示からは分からないうえ、消費クレジットもモデルや設定で変わるため)
- 日本語の台詞や字幕の正確さが重要なケース(日本語対応の程度が公式に示されていないため)
利用例(説明用・未検証)
以下は使い方を説明するための例であり、編集部が実際に生成・確認したものではありません。
小規模なECショップが、新商品の告知用に縦型の短尺動画を作る場合を考えます。
- 商品写真を先頭フレームに指定し、9:16、短めの尺で商品がゆっくり回転するカットを生成する
- 気に入った構図ができたら、プロンプトで照明や背景の雰囲気を変えたバリエーションを作る
- 生成された音声が用途に合うかを確認し、必要なら効果音やナレーションを別途用意する
- 公開前に、利用規約で商用利用の条件を確認し、社内の確認フローに回す
クレジットの消費量はモデル、解像度、尺、プランによって変わるため、試作の段階では低めの設定から始めるのが無難と考えられます。
Kling AI・Runwayとの選び方
AI動画生成サービスは、モデルの更新や料金改定が頻繁です。この記事ではKling AIやRunwayのスペックや価格は確認範囲に含めていないため、数値での比較は行いません。選ぶ際は、次の観点で各社の最新の公式情報を見比べてください。
- 必要な尺と解像度、アスペクト比が、使いたいプランで選べるか
- 音声付き生成や、既存動画の編集が必要か
- 画像・動画・音声の参照素材を何点まで使えるか
- 料金体系(月額プラン、クレジット、従量課金API)と、1本あたりの消費量の見込み
- 商用利用の条件と、出力物の権利の扱いが規約で明確か
- 日本語UIや日本語プロンプトの必要性
各ツールの概要は、Hailuo AI、Kling AI、Runwayの紹介ページでも確認できます。
よくある質問
Hailuo AIは無料で使えますか?
料金ページには0ドルの無料プランが表示されています。ただし毎月のクレジットは0で、付与されるのは1回限りのトライアルクレジット(Hailuoのモデルのみ)です。支払いポリシーによれば、無料ユーザーがダウンロードする動画には透かしが入ります。このほか、期間限定の無料クレジットのキャンペーンも案内されています。
Hailuo AIの月額料金はいくらですか?
確認時点の料金ページでは、月払いがStandard 10.50ドル、Pro 38ドル、Master 89ドル、Max 216ドルと表示されていました。Standard・Pro・Masterの金額は元の価格から割引された表示で、割引がいつまで適用されるかは分かりません。年払いでは月あたりの金額が下がり、たとえばStandardは年額100.80ドルです。税金や地域による違いを含め、最終的な金額は決済画面で確認してください。MiniMax APIの価格は別製品のものなので、Hailuo AIの料金の目安にはなりません。
生成した動画は商用利用できますか?
料金ページのFAQでは、有料ユーザーがダウンロードできる透かしなしの動画は商用利用でき、権利も保持できると説明されています。支払いポリシー(有料サービスの利用条件)にも、有料プランの利用中に生成・ダウンロードしたコンテンツは商用利用を含めてユーザーが権利を保持するという記載があります。ただし、H3紹介ページからリンクされた利用規約のページは確認時点でHTTP 404を返したため、規約の本文は確認できていません。無料プランでの扱いも含め、利用前に適用される規約を確認してください。
日本語で使えますか?
日本語版のURLがあり、メニューなどは日本語で表示されます。日本語プロンプトや日本語音声への対応状況は、公式情報では確認できませんでした。
確認日と出典
この記事の情報は、2026年10月4日(UTC)に以下の公式ページで確認しました。料金や仕様は変更される可能性があるため、利用前に最新の情報を確認してください。
- Hailuo AI 公式トップページ
- Hailuo AI 日本語版トップページ
- Hailuo AI 料金ページ(ログインなしで表示された公開の料金表示)
- Hailuo AI 支払いポリシー(Hailuo AI Video Subscription Service Terms、2025年7月14日更新)
- Hailuo AI Tools一覧
- Hailuo AI:MiniMax H3紹介ページ
- Hailuo AI:MiniMax H3紹介ページ(日本語版URL)
- Hailuo AI:MiniMax H3 Max紹介ページ
- Hailuo AI:Hailuo 2.3紹介ページ
- MiniMax公式ブログ:MiniMax H3の発表
- MiniMax APIドキュメント:動画生成
