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Kling AI(可灵AI)とは?機能・料金・商用利用の条件を公式情報で整理

快手(Kuaishou)グループが手がけるAI動画・画像生成サービスKling AIについて、主な機能、料金ページに表示されていたプランとクレジット、透かしと商用利用の条件、確認できなかった点を、2026年10月4日時点の国際版の公式情報をもとに整理します。

2026年10月5日約14分で読めます

Kling AI(中国語名:可灵AI)は、中国の快手(Kuaishou)グループが手がける、AIによる動画・画像生成サービスです。この記事では、2026年10月4日(UTC)に確認した公式ページ(利用規約類と料金ページ)をもとに、機能、料金、商用利用の条件、向き不向きを整理します。

はじめに:国際版と中国本土版の規約

Kling AIの公式規約には、次の2つの版があります。

  • 国際版:kling.aiに掲載されている英語の規約です。契約相手はシンガポールのKling AI Pte. Ltd.で、準拠法はシンガポール法です。紛争はシンガポール国際仲裁センター(SIAC)での英語による仲裁で解決すると定められています(Terms of Service、2026年4月21日更新)
  • 中国本土版:klingai.com/docsに掲載されている、中国本土向けサービス「可灵AI」の中国語の規約です。契約相手は北京快手科技有限公司、準拠法は中華人民共和国法です(用户服务协议(利用規約)、2025年12月5日公開)

今回の確認では、klingai.comのトップページはkling.aiへ、アプリのURL(app.klingai.com)はkling.aiのアプリ画面へ、国際版アプリの料金ページのURL(app.klingai.com/global/membership/membership-plan)はkling.aiの料金ページへ転送されました。料金ページも国際版のサイト上にあり、英語・米ドルで表示されていました。この記事は国際版の規約と料金ページにもとづいて説明します。中国本土版の条件は中国本土向けサービスのものであり、日本での利用条件としては扱いません。

ただし、国際版の利用規約にはブラジルやインドなど一部の国・地域向けの追加条項があるものの日本向けの条項はなく、日本から登録したアカウントに適用される規約を明記したページも見つかりませんでした。利用前に、ご自身のアカウントで表示される規約と料金を確認してください。

Kling AIでできること

国際版の利用規約は、生成AIでコンテンツを作成・編集・共有するためのサービスと説明しています。テキスト、画像、動画、音声などを入力し、それに応じて生成された内容を「Output(出力)」と呼んでいます(Terms of Service)。

公式サイトのトップページで案内されている主な機能は次のとおりです(Kling AI公式サイト)。

  • テキストや画像からの動画生成(Text to Video、Image to Video)とAI動画編集
  • テキストや画像からの画像生成とAI写真編集
  • Motion Control(モーションコントロール)とAIアバター
  • エージェントと対話しながら台本・画像・動画を作り、ノード形式で編集する「Canvas」
  • AIエージェントからKlingを操作するためのMCP/CLI

チームスペースでの共同作業にも対応しています。規約では、チーム内で作った成果物は、原則としてチームの所有者に帰属するとされています(Terms of Service 5.4)。

モデルと生成できる長さ

トップページでは「Kling 4.0」のほか、「VIDEO 3.0」「IMAGE 3.0」とそれぞれのOmni版が案内されています。2026年2月6日付の公式ガイドによると、VIDEO 3.0で生成できる動画は3〜15秒、解像度は1080pと720pです。消費クレジットは1秒単位で計算され、たとえば音声付きの1080pは1秒あたり12クレジットとされています(Kling VIDEO 3.0 Model User Guide)。

2026年5月20日付の公式ブログは、4月23日からKling 3.0の動画モデルシリーズでネイティブ4Kの動画生成ができるようになったと説明しています(公式ブログ)。トップページでも、IMAGE 3.0のネイティブ4K画像生成が案内されています。ただし、4K生成の消費クレジットや、Kling 4.0の仕様は確認できませんでした。

料金とクレジットの仕組み

有料サービスの種類

国際版の有料サービス規約によると、有料サービスは次の3種類です(Terms of Paid Service)。

  • 会員サービス:Standard、Pro、Premier、Ultra、Team、Enterpriseの各プラン
  • クレジット(Credit)の購入
  • 特定機能の単独購入

会員の自動更新は、月払いと年払いの2種類が記載されています。各プランの価格や付与されるクレジット数は、購入画面の表示に従うとされています。

料金ページに表示されていた価格

2026年10月4日(UTC)に、ログインしていない状態で国際版の料金ページを開いたときの表示は次のとおりです(英語表示、米ドル)。表示されていたのは割引を含む価格で、変更される可能性があります。税金の扱い、アカウントの地域による違い、決済画面での最終金額は確認していません。

無料のBasicプランは0ドルと表示されていましたが、毎月付与される無料クレジットの量は表示されていませんでした。

月払いでは、1回限りの初回購入特典として初月の割引価格(StandardとProは30%、PremierとUltraは29%の割引表示)が示され、2か月目以降の月額が「その後」の価格として併記されていました。

  • Standard:初月6.99ドル、その後は月額8.8ドル、毎月660クレジット
  • Pro:初月25.99ドル、その後は月額32.56ドル、毎月3,000クレジット
  • Premier:初月64.99ドル、その後は月額80.96ドル、毎月8,000クレジット
  • Ultra:初月127.99ドル、その後は月額159.99ドル、毎月26,000クレジット

なお、2か月目以降の月額も「Monthly 12% Off」の割引表示で、打ち消し線付きの価格(Standard 10ドル、Pro 37ドル、Premier 92ドル、Ultra 180ドル)と並べて示されていました。

年払いの価格は、1年分の合計額として表示されていました(月あたりの金額ではありません)。「Yearly 34% Off」の割引表示で、括弧内は打ち消し線付きで併記されていた価格です。

  • Standard:年額79.2ドル(120ドル)
  • Pro:年額293.04ドル(444ドル)
  • Premier:年額728.64ドル(1,104ドル)
  • Ultra:年額1,429.99ドル(2,160ドル)

年払いは自動更新で、いつでも解約できると表示されていました。また、Ultraの年払いには、早期アクセスの対象としてKling 4.0 Flashが記載されていました。

会員特典

国際版の有料サービス規約が挙げる会員特典は、主に次のとおりです(Terms of Paid Service 3.1.2)。

  • 毎月のクレジット付与と高速生成
  • 動画のプロフェッショナルモード
  • 透かしの除去
  • 動画の延長と画像の高画質化
  • 新機能の先行利用
  • 出力物の商用利用(後述)

料金ページの有料プランの欄にも、ブランド透かしの除去、商用利用、1080p〜4Kの動画生成が特典として表示されていました。各特典の細かな条件は、プランの表示と規約をあわせて確認してください。

クレジットの有効期限と返金

国際版の有料サービス規約による、クレジットの主なルールは次のとおりです(Terms of Paid Service 4および6.2.4)。

  • 会員特典のクレジットは月ごとに付与され、付与日から1か月で失効する(料金ページのFAQでは31日間)
  • 単体で購入したクレジットの有効期限は2年
  • 残りの有効期限が短いものから先に消費される
  • 現金への払い戻しや、ユーザー・アカウント・スペース間の移転はできない
  • 会員サービスとクレジットは、開通後は返金されない

料金ページのFAQでは、このほか、会員には毎日最初のログイン時にボーナスクレジットが付与され、その日の24時(現地時間)に失効すること(7日間トライアルやPassは対象外)、7日間トライアルのクレジットは7日間有効であることも説明されています。

国際版の規約には、決済サービス側で手数料がかかる場合があることや、自動更新の解約はStripe・App Store・Google Playそれぞれの画面で行うことも記載されています。

無料で使える範囲

国際版の利用規約は、サービスには無料のものと有料のものがあり、詳細はサイト上の表示に従うとしています(Terms of Service 7.1)。料金ページのFAQによると、会員でないユーザーは毎月のログイン時に無料クレジットを受け取ることができ、有効期間は31日間です。ただし、その量は記載されていませんでした。会員でない場合の主な制約は、次の章で説明する透かしと商用利用です。

透かし・商用利用・生成物の権利

業務で使えるかどうかに直結するため、国際版の規約にもとづいて整理します。

  • 透かし:非会員は、書面の許可がない限り、生成物に「Kling AI」などのブランド表示を付ける必要があります。客観的な理由で表示が付いていない場合は、利用する場面でKling AIによる生成であることを目立つ形で示す必要があります。透かしの除去は会員特典です(Terms of Service 4.5、Terms of Paid Service 7.2)
  • 商用利用の原則:利用規約は、書面の許可なく出力物を商業目的で利用・複製・配布・改変することを認めていません(Terms of Service 4.6)。同じ規約の3.1(e)も、書面の同意なくサービスを商業目的(商業広告を含む)に使うことを禁じています
  • 会員の商用利用:有料サービス規約は、会員特典として、出力物を商業目的で利用・複製・配布・改変・二次創作することを制限しないとしています。ただし、Kling AIと競合する製品・サービスの開発や提供は除かれます。また、有料サービス規約と利用規約が食い違う場合は、有料サービス規約が優先すると定めています(Terms of Paid Service 前文、3.1.2)。このため編集部は、会員は特典の範囲で商用利用でき、非会員には利用規約の制限が残る、と解釈しています(編集部の解釈)
  • 権利の帰属:出力物を含むコンテンツの権利は、適用される法律のもとで利用者または正当な権利者に帰属し、運営側は所有権を主張しないとされています(Terms of Service 4.4)
  • 運営側の利用:利用者は運営側に対し、事業を行う期間・地域の範囲で、入力と出力を無償で保存・公開・複製・二次利用・配布できる非独占的なライセンスを与えます。宣伝や製品改善への利用(第三者へのライセンスを含む)や、入力をKling AIのモデルの学習に使うことも定められています。今後の利用を望まない場合は、support@kling.aiへのメールで許諾を撤回できるとされています(Terms of Service 4.7)
  • 機密情報:国際版の利用規約は、アップロードされた内容を機密ではないものとして扱い、機密情報をアップロードしないよう求めています(Terms of Service 3.6)
  • AI生成の表示:国際版のコミュニティガイドラインは、AI生成コンテンツであることを示す表示を無断で削除・改変・隠すことを禁じています(Community Guidelines)

禁止されているコンテンツ

国際版のコミュニティガイドラインは、暴力や犯罪の助長、性的なコンテンツ、他人の名誉・プライバシー・肖像などの権利侵害、未成年者を害する内容、知的財産権の侵害、偽情報、選挙を妨げる虚偽情報などを禁止しています。違反した場合は、生成の制限、削除、アカウント停止などの措置があり、支払済みの料金は返金されないと記載されています(Community Guidelines)。

参考までに、中国本土向けの可灵AIの社区公约(コミュニティ規約)は、他人の肖像の無断生成や特定の人物の声の無断複製を明示的に禁止しているほか、中国の法令に基づく政治的な内容の制限も含んでいます(社区公约)。これは中国本土版の規約です。

日本語での利用について

画面の表示言語、指示(プロンプト)の言語、生成される音声の言語は、分けて考える必要があります。

  • 画面(UI):今回確認したアプリ画面のメニューは、国際版が英語でした(Kling AIアプリ(国際版))。中国本土版のアプリ(可灵AI)は中国語です。日本語UIがあるかは確認できませんでした
  • プロンプト:日本語のプロンプトに公式に対応していることを示す記載は見つかりませんでした
  • 生成音声:VIDEO 3.0の公式ガイドでは、セリフ音声の対応言語として中国語・英語・日本語・韓国語・スペイン語が挙げられています
  • 規約の言語:国際版の利用規約は、翻訳版と内容が食い違う場合は英語版が優先すると定めています(Terms of Service 15.11)

日本語で指示した場合の生成品質は、編集部では検証していません。

向いている用途・向いていない用途

以下は、確認できた規約・仕様にもとづく編集部の見立てです。

向いていると考えられるケースは次のとおりです。

  • 画像やテキストから短い動画素材を作り、SNSやプレゼン用のイメージ動画を試作したい
  • 会員の商用利用の条件を確認したうえで、広告やコンテンツ制作の素材を作りたい
  • チームで素材や生成物を共有しながら作業したい

向いていない可能性があるケースは次のとおりです。

  • 非会員のまま、透かしなしで業務・商用に使いたいケース
  • 社外秘の素材や未発表の製品情報を扱う案件(規約上、入力は機密として扱われず、運営側による利用やモデル学習への利用も定められている)
  • 実在人物の顔や声を扱う案件で、本人の同意や権利処理ができていないケース
  • 返金不可の条件や、自分に適用される規約を確認しないまま年払いで契約したいケース

利用イメージ(説明用・未検証)

以下は使い方を説明するための例であり、編集部が実際に生成・動作確認したものではありません。

小規模な店舗が、新商品の写真から数秒のSNS用動画を作る流れを考えます。

  • 自社で撮影した、権利に問題のない商品写真を用意する
  • 画像を入力素材にし、カメラがゆっくり寄るなどの動きをテキストで指示する(指示に使える言語は事前に確認する)
  • 複数案を生成して比較し、使える案だけを残す(生成のたびにクレジットを消費する前提で予算を考える)
  • 公開前に、透かし・AI生成表示の扱いと、会員プランの商用利用の条件を規約で再確認する
Kling AIで商品写真と動きの指示を用意し、動画案を生成して比較し、人物や動き、権利と表示条件を確認する制作の流れ

他の動画生成ツールとの選び方

比較候補としてHailuo AIやRunwayを検討する場合は、スペックの数字だけでなく、次の観点で各社の公式情報を確認することをおすすめします。

  • 自分の地域に適用される規約で、商用利用が認められるプランはどれか
  • 無料プランや下位プランでの透かしの有無
  • 入力素材や生成物を運営側が利用できるか、その撤回方法
  • 初月割引と2か月目以降の月額、年払いの合計額、クレジットの有効期限、返金の可否、自動更新の解約方法
  • 日本語UIと日本語プロンプトへの対応
  • 実在人物の肖像・声に関する制限と、自社案件との相性
Kling AIを業務利用するときの確認点として、地域と契約、透かしとAI生成表示、素材とデータの扱いを示す図

Kling AIの概要はKling AIの紹介ページでも確認できます。

よくある質問

Kling AIは無料で使えますか?

料金ページでは無料のBasicプランが0ドルと表示され、FAQでは会員でないユーザーも毎月のログイン時に無料クレジットを受け取れると説明されています。ただし、無料クレジットの量は記載されていませんでした。非会員は透かしの表示や商用利用に制約があるため、業務で使う場合は会員の条件を確認してください。

有料プランの料金はいくらですか?

2026年10月4日時点の料金ページでは、たとえばStandardの月払いは初月6.99ドル(1回限りの初回購入特典)、その後は月額8.8ドル、年払いは1年分で79.2ドルと表示されていました。初月の価格は通常の月額ではなく、表示はいずれも変更される可能性のある割引価格です。税金や地域による違いを含め、購入前に料金ページと決済画面で確認してください。

生成した動画を商用利用できますか?

国際版の利用規約は書面の許可がない商用利用を認めていませんが、有料サービス規約は会員に対し、競合する製品・サービスの開発や提供を除いて商用利用を認めています。料金ページでも、商用利用は有料プランの特典として表示されていました。自分のアカウントに適用される規約は、利用前に確認してください。

購入したクレジットは返金できますか?

国際版の有料サービス規約では、会員サービスとクレジットは開通後の返金不可、現金への換金も不可とされています。

APIはありますか?

公式サイトにAPIプラットフォームの案内があります。ただし、APIの料金や仕様は確認していません。APIは、この記事で紹介した会員プランとは別の商品のため、料金ページの価格はAPIには当てはまりません。

確認日と出典

この記事の情報は、2026年10月4日(UTC)に以下の公式ページで確認しました。規約・料金・機能は変更される可能性があり、地域によって内容が異なる場合もあるため、利用前に最新の情報を確認してください。

この記事で紹介したツール

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