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中国のデリバリー大手・美団(Meituan)のAI開発チームLongCatは2026年11月2日、AIモデル「LongCat-2.5」を正式に公開しました。9月25日に公開したプレビュー版「LongCat-2.5-Preview」に続くもので、画像を理解する力とコーディングの力を組み合わせ、画面を見ながらのコーディング、デザイン制作、3Dの作業などに使えるとしています。美団のチャットサービスとAPIですでに使えます。
モデルの概要
公式ドキュメントや報道によると、LongCat-2.5の主な仕様は次のとおりです。
- 構成:総パラメータ約1.6兆、1トークンあたり約480億パラメータが動くMoE(複数の専門家モデルを切り替える仕組み)
- 入力:画像と文章。画像を独自の離散的なトークンに変えて文章と一緒に扱う、画像に最初から対応した作り
- 文脈の長さ:100万トークン。1回の出力は最大12万8,000トークン
- 用途:ターミナル、ブラウザー、画面操作、表計算、デザインツールにまたがる、長く続くエージェント作業
LongCatチームは、長い作業の流れを学習データに多く加え、大規模な強化学習を行うことで、複雑なコードベースの開発や、プロジェクトを最初から最後まで作り上げる作業の力を高めたとしています。
開発ツールとの連携とAPI
公式の更新履歴では、Claude Code、Codex、Hermesなど、さまざまなAIエージェントのツールの上で動くとしています。APIは、OpenAIの形式(/v1/chat/completions)とAnthropicの形式(/v1/messages)の両方に対応しているため、既存のツールでも接続先を変えるだけで試しやすくなっています。
API料金は、100万トークンあたり次のとおりです。いずれも期間限定の割引価格で、終了日は示されていません。
- 入力(キャッシュなし):0.30ドル(2元)
- 入力(キャッシュあり):0.006ドル(0.04元)
- 出力:1.20ドル(8元)
性能とオープンウェイト
Unite.AIによると、LongCatチームが公表した評価では、ターミナルでの作業を測るTerminal Bench v2.1が88.4(前の世代のLongCat-2.0は70.8)、ウェブでの調べものを測るBrowseCompが91.9(同79.9)でした。いずれも美団自身が示した数値で、第三者による検証はこれからです。
前の世代のLongCat-2.0は重みが公開されていました。LongCat-2.5についても、GitHubとHugging Faceでの公開を予定しているとしていますが、11月3日時点では公開されていません。
CoAI編集部の視点
中国のAIモデルは、DeepSeek、Qwen、Kimi、GLMなどが知られていますが、美団のLongCatも、6月の総パラメータ1.6兆のLongCat-2.0に続き、約4か月で後継のLongCat-2.5を出しました。今回のLongCat-2.5は、画像の理解と長い開発作業の両方を1つのモデルで扱う点と、出力100万トークンあたり1.2ドルという低い価格が特徴です。
一方で、性能の数値は美団自身の発表で、料金も期間限定の割引です。OpenAI形式やAnthropic形式のAPIで手軽に試せるので、実際の作業で品質と費用を確かめてから使うのがよいでしょう。業務で使う場合は、データの扱いや利用規約も事前に確認しておきましょう。