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Googleは2026年10月20日(日本時間21日)、車でスマートフォンのアプリを使える「Android Auto」のGeminiで、「Personal Intelligence(パーソナルインテリジェンス)」の提供を始めました。利用者が許可すると、GeminiがGmailやGoogleカレンダー、Googleフォトなどの情報をもとに、運転中の質問に合わせて答えます。Android Autoでは発表の日から順次使えるようになり、Googleのシステムを組み込んだ「Googleビルトイン」の車には、今後数か月で広げる予定です。
Personal Intelligenceとは
Personal Intelligenceは、Geminiが利用者のGoogleのサービスの情報をつないで、その人に合った答えを返す機能です。これまでGeminiのアプリやWeb版などで提供されてきました。今回、それが車の中でも使えるようになります。
つなげられるのは、次のサービスです。
- GmailとGoogleカレンダー
- Googleフォト
- Googleマップ
- YouTube
- Google検索
これまでAndroid AutoのGeminiは、電話やメッセージ、ナビ、音楽の操作や、会話が中心でした。Personal Intelligenceによって、自分のメールや予定、写真の中身をもとに、行き先を決めたり質問に答えたりできるようになります。
運転中にできること
Googleは、次のような使い方を紹介しています。どれも、画面を操作せずに声で頼めます。
- 「搭乗ゲートはどこ?フライトは定刻?」と聞くと、予約確認のメールを探し、遅れがないかもあわせて答える
- ふだんの好みに合う、ルート沿いのレストランを探す
- 予定に入っている病院の予約の名前を言うだけで、そこへの道案内を始める
- 以前に写真を撮った場所を探して、そこへ案内する
- 前の日に話題にしたお店を覚えていて、そこへ向かう
メールや写真を自分で探さなくても、ひと言で必要な情報にたどり着けるのが特徴です。
提供の時期と対象
Android Autoでは、10月20日から順次提供しています。全員がすぐに使えるわけではありません。Googleビルトインの車では、今後数か月のうちに使えるようになる予定です。
対象は、18歳以上の個人のGoogleアカウントです。仕事用・学校用・管理対象のアカウントでは使えず、Geminiの「アクティビティの保存」をオンにしておく必要があります。地域は全世界とされていますが、欧州経済領域(EEA)、スイス、英国、ナイジェリアは除かれています。
日本で使えるか
除かれる地域に日本は入っていないため、規定のうえでは日本も対象の地域に含まれます。ただし、日本語で車の中のPersonal Intelligenceが使えるか、日本ですでに配信が始まっているかは、発表やヘルプでははっきり示されていません。日本語の公式ブログでも、10月26日時点では紹介されていません。
Googleのヘルプによると、GeminiとGoogleフォトの連携は一部の国と地域に限られます。また、GeminiとAndroid Auto自体も、一部の言語や地域では使えないとしています。
プライバシーの設定
Personal Intelligenceは、初期の設定ではオフになっています。使うには自分でオンにする必要があり、Geminiの設定からいつでもオフにできます。Geminiのアプリでオンにしていれば、その設定が車でも使われます。
Googleビルトインの車では、本人のスマートフォンをつないで乗っているときだけ、個人の情報をもとにした答えが出ます。
なお、Googleはヘルプで、車の中のGeminiが不正確な情報を事実のように答えることがあるとして、運転中は重要な情報や安全に関わることをGeminiに頼らないよう注意しています。
CoAI編集部の視点
車は、手で画面を操作しにくく、声で頼めるAIがもっとも役に立つ場所のひとつです。予約確認のメールを探す、予定の住所をナビに入れるといった、運転の前後に手間がかかっていた作業を、ひと言で済ませられるのは便利です。
一方で、運転中にメールや予定、写真の中身をAIに使わせることになるため、どこまで許すかは利用者が選ぶ必要があります。日本では規定上は対象ですが、日本語での動作は確かめられていません。使う場合は、まずGeminiの設定で連携するサービスを確かめ、AIの答えをうのみにせず、行き先や時刻はナビや元のメールでも確認するのがよいでしょう。